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●目 次
はじめに 第1章 サバイバルの原則 出発前の準備が生死を分ける 第2章 事故からの生還 予期しない事故に対処する 第3章 地域別のサバイバル 世界の気候帯を知っておく 第4章 食糧を手に入れる 身体に必要な栄養素とは 第5章 キャンプ用具を作る サバイバル用のシェルターを作る 第6章 方角と天候を読む 正しい方角を見つける 第7章 移動のテクニック 陸地を移動する 第8章 ファースト・エイド 応急手当をマスターする 第9章 海上でのサバイバル 海難事故から生還する 第10章 救助を要請する 救助隊の注意を引く 第11章 災害時のサバイバル かんばつを乗り切る |
●はじめに私は26年間、イギリス陸軍特殊空挺部隊SAS(スペシャル・エア・サービス)に勤務する栄誉を得た。エリート部隊であるSASは、世界各地で困難な作戦を遂行するように特別に訓練された部隊で、孤立した場所や正規軍から遠く離れた場所で活動することにもなる。 部隊は少人数で敵地に潜入するので、医師、航空士、料理人などの役もこなさなければならない。作戦によっては物資の補給ができず、現地調達に頼ることになる。隊員は人為的であれ、自然発生的であれ、あらゆる状況と困難に対処し、無事に帰還しなければならない。どんな場所でも生き延びる技術を要求されるのだ。 世界各地に勤務したのち、私はSASでサバイバルのインストラクターになり、SAS連隊の人間にサバイバルを教えることとなった。これらの技術は訓練と実戦でテストされ、この本の基盤を作り上げた。 霧深い山腹で孤立する、ジャングルで迷う、砂漠に取り残される。このような時、直面するサバイバルの問題は兵士であれ、民間人であれ同じである。両者の違いは兵士は敵から自分の身を隠す必要があるのに対し、民間人は救助されるべく自分の存在を訴えることにある。 若者でも老人でも、健康な者も虚弱な者も、生き残りたい気持ちは同じだ。知識があるほど生き残れる可能性は大きい。事故に伴うサバイバルも生ずる。墜落、衝突、そして自然災害に対処できるよう準備しておかなければならない。ケガの手当てや健康の維持、負傷者の救助方法も大切だ。水、食糧、火、シェルターは必需品であり、これらを確保する方法を知らなければならない。 合図のマーカーを地面に作れば、捜索隊に発見されるかも知れないが、発見されなかった場合、川を渡り、山を越え、自力で帰還するしかない。世界のどこで孤立するかは分からない。北極や砂漠、熱帯雨林、あるいは海の真っ只中かも知れない。場所によりそれぞれ特殊な技術が必要になる。生存困難にみえる山、ジャングル、平原、泥地にも何かしら利用できる物はあり、方法さえ知っていれば、食糧、燃料、水、シェルターを得られる。 サバイバルでは気候からさまざまな挑戦を受ける。極寒と戦い、極暑の中を生き延びる知識も必要だ。サバイバルとは基本的原理を応用し、状況に適合させることにある。 この本の技術や方法を用いるには、各自の状況判断が必要だ。植物の食用テストは、実や葉が有害かを知る唯一の方法であり、この方法を使えば通常は害がない。だが、毒物に対する反応には個人差があり、全く安全とは言えない。普通の人が反応しない微量でも、特定の人には危険なこともある。 また、紹介しているワナを人が通りそうな所に仕掛けてはいけないし、扱いに注意しないと自分もケガをする。この本で紹介する技術を身にっけるに際して、読者はこれらの技術を通常に使用する場合の環境保護上、動物保護上の違法性を認識しなければいけない。 この本は自分が生き残ることが最大の条件であり、日常の生活とは掛け離れた危険の伴うサバイバルのための本である。これらの危険を比較検討することがサバイバルの戦略であり、最終判断はあなた自身が行う。誤った判断をした責任はあなたにしかない。 この本は軍公式の出版物ではないものの、私とSASでの同僚が身につけた知識が、正しい判断を下す助けになることを目的にしている。この本で紹介した技術は我々SAS隊員を救ってきたし、読者の命を救うことにもなろう。 最後にこの本の基盤となる経験を与えてくれたSAS連隊と、出版に協力してくれたハワード・ロクストン氏、トニー・スポルディング氏に感謝する。彼らの協力なしにはこの木の出版はなかったろう。 ヘリフォード、SASサバイバルスクールにて ジョン・ワイズマン ●ジョン・ワイズマン(JOHN WISENMAN) |