目 次
はじめに 1
第1章 これからの防衛産業 15
防衛産業をとりまく状況 15
購入と整備の逆転現象 17
防衛産業の規模とは? 20
陸上装備品生産の現場から 21
日本人には日本の小銃を――豊和工業 24
企業努力で生産維持――日本工機 29
女性の手で生み出される砲弾――中国化薬 32
弾薬箱に込められた「モノ作り」の精神??高見製函 36
需品分野製造の現況 39
数週間で?イラク仕様?を製造――防弾チョッキ 41
日本人の頭の形に合わせて開発――鉄帽 45
自衛官の誇りを具現――被服 47
外国製装備品の弊害――空挺傘 50
化学器材製造の現況 53
日本人に適合した防護マスク――興研 56
かあちゃんの手仕事で作られる――半長靴 59
最高の帽子を――正帽 65
車両――いすゞ三トン半トラック 69
艦艇建造企業の現況 77
何のための自衛艦なのか? 79
厳しさを増す護衛艦建造の現場 81
最新鋭ヘリ搭載護衛艦も難産だった 83
すそ野が広い艦艇関連企業 87
親父から受け継いだ艦艇建造の誇り――鷹取製作所 88
旧海軍機製造の伝統――渡辺鉄工 93
日本一丈夫な照明器具を作る――大石電機工業 98
知られざる潜水艦建造の世界 103
「隣に負けるな!」三菱vs 川重 106
潜水艦建造を支える町工場 109
第2章 武器輸出と共同開発 112
安易な武器輸出・共同開発論議を警戒せよ 112
日本を元気にする輸出と共同開発を 115
固体燃料ロケット技術は日本の切り札 120
日本が誇る誘導武器 123
火砲に熱い視線 129
納得いかないUHX事案の?末 131
米国が讃えたOH1ヘリ 134
世界に羽ばたくUS2救難飛行艇 137
第3章 諸外国の防衛産業 143
主要国の軍事産業の状況(二〇一〇年時点)143
F35戦闘機を導入するための覚悟とは? 148
米国のグローバル・ロジスティクス戦略 151
韓国の台頭 154
日本版PBLは成功するのか? 156
アジア地域の潜水艦増強の動き 157
オスプレイを買えない理由 160
第4章 防衛産業をめぐる諸問題 163
「装備優先」か?「人優先」か? 163
技本と産官学の連携 167
自衛官の再就職 168
調達に関わるおかしな仕組み 170
三菱電機過大請求事案の真実 172
海自と海保の違い 177
あとがき 183
資料 主な自衛隊の国産装備品と輸入装備品 190
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作した後、ジャーナリストに。国防問題などを中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」?昭和を走り続けた海の守り神』『海をひらく?知られざる掃海部隊』『誰も語らなかった防衛産業[改訂版]』(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター?祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸?星になった小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊と共に』を連載。「夕刊フジ」に『ニッポンの防衛産業』を毎週月曜日連載。 |