『情報戦、心理戦、そして認知戦──サイバーセキュリティを強化する』

戻る  

佐藤雅俊(自衛隊初代サイバー防衛隊長)・上田篤盛(元防衛省情報分析官)[共著]・

四六判400ページ/12月12日発売/定価2200円+税
9784890634439
0031




発行日 :2023.11
本体価格 ¥2200


廣瀬 陽子(慶應義塾大学総合政策学部教授)……認知戦の影響力は極めて大きく、気づかないうちに洗脳されていることも少なくない。実は誰でも書き込みができる日本のインターネットのコメント欄にはAI翻訳などを用いて、ロシア人などが書き込んでいる例も散見されるという。そして、幸か不幸か、AI技術の発展は、翻訳機能も顕著に向上させ、かなり自然な日本語訳を可能にしているようだ。何気なく読んでいる他人のコメントに、実は深刻なプロパガンダが含まれている可能性も否めない。我々は、常に認知戦の攻撃にさらされていると考えるべきであるし、それは国民一人ひとりがしっかりと認識し、備える必要があることを意味する。本書は、認知戦の実態、恐ろしさだけでなく、どのように対応していけばよいかについても重要な示唆を与えてくれる。(「解題」より)