『ハイブリッド戦争の時代─狙われる民主主義』

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志田淳二郎著(名桜大学准教授)
四六判216ページ 定価1600円+税

ISBN:9784890634095


C0031

発行日 :2021.05
本体価格 ¥1600


ウクライナ危機以降、ハイブリッド戦争という言葉は、安全保障専門家の間で拡大し、現在では日本の『防衛白書』にも記載されるなど、実務レベルでの関心が高まっている。ところが、邦語で読めるハイブリッド戦争に関する書籍は、ほとんどない。米国に新政権が誕生したとしても、大国間競争という現代国際政治のトレンドが、今後、大きく変わるとは考えにくい。大国間競争下でのハイブリッド戦争のダメージをすぐさま受けるのは、政治・社会の分断が深刻な国家である。それは、まさに現在の米国ではあるまいか。また、ウクライナのように大国のはざまに立たされている国家も、ハイブリッド戦争のターゲットになりうる。それは、まさに日本である。時代が大きく動くとき、何よりも重要になるのは知識である。二〇二一年という節目の年にあって、日本としては、大国間競争時代のハイブリッド戦争に関する知識を深める時期に、差しかかっているのではないだろうか。(本文より)