『情報分析官が見た陸軍中野学校─秘密戦士の孤独な戦い』

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上田篤盛著(元防衛省情報分析官)
四六判272ページ 
定価1600円+税

ISBN:9784890634088


C0031

発行日 :2021.05
本体価格 ¥1600


陸軍中野学校は大東亜戦争開戦後、秘密戦士の養成を目的に創設された。映画『陸軍中野学校』やルパング島の小野田少尉の影響から、スパイやゲリラ戦の技術を教える学校と思われているが、実際は情報勤務者としての大局的判断力や自主的行動力の涵養が重視された。戦局の悪化にともない、中野教育は秘密戦から遊撃戦にシフトするが、創設期に確立された「強靭な思想」と「柔軟な精神」の両立、それを支える「無私の精神」という伝統は受け継がれた。情報分析官、調査学校教官を長く務めた著者が中野学校教育を分析・評価し、現代にも通用する情報教育や人材育成の手法を明らかにする。周辺国による情報戦争を核心とするハイブリッド脅威が高まるなか、その原点ともいうべき秘密戦の実態にも迫る!