『米国とイランはなぜ戦うのか?─繰り返される40年の対立』

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菅原出(すがわら・いずる)著
四六判276ページ 定価1500円+税

ISBN:9784890633951


C0031

発行日 :2020.2
本体価格 ¥1500


 今回、全面的な軍事衝突の危機は回避されたものの、危機が再燃する可能性は十分にある。そして次に同様の危機に見舞われた時、米・イラン双方とも「相手は全面戦争を避けたがっている」と過信して危機をさらにエスカレートさせ、相手の意図を読み間違えて戦争に発展する可能性も否定できない。
  米国によるイランへの圧力は続き、イランの抵抗も続く。イランと米国は、このままでは正面衝突する方向に互いに車を走らせるチキンレースを続けていることに変わりはない。イランも米国もわずかにブレーキを踏んで衝突までの時間を遅らせたが、進む方向はどちらも変えていない。つまりどちらかが進む方向を変えて妥協しない限り、衝突(戦争)は避けられない。
  2020年、米・イラン危機は最終フェーズに突入する。〈エピローグより〉