『決死勤皇 生涯志士―三浦重周伝』            山平重樹著 戻る  


山平重樹著
四六判上製232ページ
定価1800円+税




ISBN:9784890633258
C0023



平成17年初冬、風雪にさらされる新潟港の岸壁でひとりの男が割腹自決を遂げた。自らを責め抜くようにして絶命した男は、政治結社重遠社(じゅうえんしゃ)を主宰した「三浦重周(みうらじゅうしゅう)」そのひとだった。卓越した理論と高潔な人柄で後進を育て、幾多の国士と刎頸の交わりを重ねていた三浦の自裁は、「信念」を貫くためか、「個性」に殉じたのか……。新左翼運動が猖獗を極める昭和45年、新民族派運動に身を投じた早大生の三浦は「三島事件」に慟哭し、その後、死の直前まで35年にわたって「憂国忌」の活動に深くかかわる。本書は「決死勤皇 生涯志士」を座右の銘にした三浦重周の孤高の闘いをたどり、彼を取り巻く多彩な青年群像をいきいきと描く。民族派運動の苦闘の歴史をも俯瞰した著者渾身の力作!