『二つの祖国を生きた 台湾少年工』       石川公弘[著] 戻る  


石川公弘[著]
四六判並製231ページ
定価1600円(税別)
2013年5月9日刊!


ISBN:978489063304-3

発行日 :2013.05.10

本体価格 ¥1600
税込価格 ¥1680

元台湾総統・李登輝 氏推薦!
 「まだ幼ささえ残る台湾の少年たちが、日本本土の寒さに耐え、戦時下の食糧不足に耐え、航空機製造という敵国の主要な爆撃対象となった高座海軍工廠などで、恐怖に耐えつつ極めて誠実に勇敢に戦った……本書は、二つの祖国の最も困難な時代を生きた、しかも立派に生き抜いた者たちの証言録である。私は台湾人の偉大な記録として、この事実を多くの日本人に知ってもらいたい。」

 大戦末期、労働力不足を補うため、8400人余の台湾の少年たちが志願して日本本土へ渡ったことを知る人は少ない――。平均14、5歳の彼らは、全国の航空機工場に派遣され、海軍機の製造と整備に従事した。その高い技術と仕事への忠誠心は各地で称賛され、この年ごろの日本人としては誰よりも勇敢に戦った。終戦を境に中華民国の国民となった彼らを待っていたのは、厳しい戒厳令下の台湾だった。本書は、二つの祖国の最も困難な時代を生き抜いた台湾少年工たちの苦闘の記録である。