『極東日本のサバイバル武略─中国軍が仕掛ける石油戦争兵頭二十八

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兵頭二十八=著




ISBN:978-4-89063-280-0

発行日 :2011.10.10
最新版 :2011.10.10
本体価格 ¥1500
税込価格 ¥1575

著者が教える本書の見どころ・読みどころ
歴代の北京の最高幹部がひたすら「石油」を確保したいがために、南シナ海でベトナムやフィリピンとの「小戦争」すらも辞さずに南沙群島の支配域を広め、少しでもボルネオ島へオイル・リグを肉薄させようとしている真相をご説明します。

かたや、そんな北京の野望を許すつもりがない米国と英国は、これまでどのようにあしらってきたでしょうか? そして、米海軍が最近公表した、南シナ海防衛ドクトリンである「エア・シー・バトル」とは、どんなものでしょうか? これは「台湾防衛」のための戦略ではないことも、わたしたちは認識すべきです。

ロシアがオホーツクの防備に大金を投ずるのは、シナが沿海州や樺太を返せと要求してくるのに備えているからです。日本軍が沖縄に集中しすぎて北海道がガラ空きになると、シナ軍は樺太に出てくるかもしれない。これをロシアは畏れています。

尖閣諸島を含む東シナ海には、とるにたる「油田」など存在しません。ならば、なにゆえ中共の要人は、それがあるかのようなポーズをとり続けるのでしょう? また、なぜ日本と「小戦争」にはならないような小紛争をコンスタントに維持する必要があるのでしょう? これらは、彼らの政治的な背景を考えないと理解できないことですので、海上保安庁がこれから直面する脅威ともあわせて解説します。

日本国内にある原発建屋内の使用済み核燃料棒冷却貯蔵プールは、周辺諸国のありふれた「対艦ミサイル」で攻撃されただけでも、「沃素131」ガスを放散する「巨大ダーティ・ボム」に早変わりしてしまうでしょう。米国型の軽水炉は、わが国にとっては安全保障の資産であるどころか「負債」でしかなかったという真相についても、この際、よく考えてみていただきたいと思います。