『青の翼　ブルーインパルス』

　一分の隙も見せず、つねに戦える姿勢を崩さない。抜刀することなく戦わずして勝つ。まさに大空の６人のサムライがブルーインパルスなのだ。
「そうです、それが理想です。それだけで、相手が逃げる。それがいちばんです」（吉田信也元２等空佐）
　 本書のコンセプトは「日本の空は空自が守り、日本人の心はブルーが守る」である。戦闘機パイロットは国民が見ることのできない高空で領空を守っている。その代わりに誰もが見ることができる低空で、その凄まじい姿を披露しているのがブルーである。それは目に見える抑止力である。大空のサムライが見られる数少ないチャンスを提供しているのがブルーインパルスだ。（本文より）