『外人部隊125の真実―戦士たちの知られざる世界―』
          元フランス外人部隊伍長・合田洋樹(ごうだ・ひろき)著

戻る  


合田洋樹 著



978-4-89063-337-1
C0031


発行日 :2016.3

定価 ¥1800+税

(著者のことば)この本は、外人部隊17年半在隊の期間中に私が見聞きしたことをもとに書きました。本を書いた目的は2つあります。1つは、いまだに外人部隊を「傭兵部隊」と誤解している人が多いことです。外人部隊はフランス陸軍の一画を占める正規軍で、部隊の本当の姿を伝えたいと思ったからです。かつては「犯罪者やならず者の集団」と言われたこともありましたが、現在では重罪を犯した者は入隊できません。十分な志願者を確保できるので、そのような者を入隊させるメリットも必要もないからです。何より入隊に際しては、厳しい身元調査があります。
  次に、これからフランス外人部隊を目指す若者が、5年間(一任期)を有意義に過ごし、その体験を除隊後の人生に活かしてほしいと思って書きました。私自身もそうだったように、残念ながら多くの日本人部隊兵は、除隊後の明確な目標がないために、部隊での貴重な経験を有効に活用できていません。それが残念でなりません。事前に外人部隊の内情を知っていれば、もっと外人部隊での経験を活かせると思います。
  一般読者の方々には、現代のフランス外人部隊がどういうものか、その実情を知ってもらえればと思います。本書を読んでいただければ、「フランス外人部隊」のイメージも大きく変わると思います。