目 次
まえがきにかえて 難しすぎるが、誰でもできる 1
一、武術としての手裏剣 7
手裏剣は「剣」である 7
「体軸」をイメージする 10
「はなれ」という勘どころつかむ 15
「型稽古」にとり組む 20
「構え」の本質は不変である 24
「剣性」を重視する 28
二、手裏剣の稽古 34
手裏剣術は心のあり方も問われる 34
礼式と護身 35
始礼と終礼 37
手裏剣術の構えと道理 42
上段構え 44
変化構え 45
迎撃としての打剣 49
基本打剣 50
残心 51
直立二足歩行と「雲足」55
型の厳密性 64
「手裏剣型」六本 66
「立合型」二本 83
三、手裏剣修業 90
古伝がしめす「一歩三年」の境地 90
良師の選び方 92
稽古場を確保する 95
自宅稽古の手引き 96
手裏剣を保有する 100
手裏剣製作の手引き 103
標的の調達から廃棄まで 107
演武会を挙行する 109
四、手裏剣術に関する手控え 112
手裏剣は隠し武器ではない 112
手の内に極意なし 114
打剣の基本はその場打ち 116
蹴り足や踏み足は心気をも乱す 116
手裏剣は諸手操作と心得る 117
手裏剣術を小技としない 118
五、手裏剣よもやま話 120
手裏剣の有効射程、どのくらい? 120
手裏剣の携帯本数と携帯方法は? 124
手裏剣術は稽古が大変だ 127
手裏剣術は特殊な武術? 129
ナイフ投げは実戦武術? 132
歴史に残る手裏剣の威力は? 134
直打と回転打、その違いは? 140
簡単ではない手裏剣術 143
飛び道具の防ぎ方 147
打つと投げるの違いは? 148
なぜ古武術の指導は難しいのか? 150
古武術は生涯学習 154
あとがきにかえて 難しいからこそ、やりがいがある 159
主要参考文献 162
コラム1 左利きでも手裏剣は右手打ち 52
コラム2 手裏剣護身術 94
コラム3 手裏剣術に必要な筋力は? 114
山下知緒(やました ともお)
1971年生まれ。民弥流居合術、駒川改心流剣術をはじめ、小太刀、十手、棒、柔術などを10年以上学ぶ。験流(けんりゅう)はそれらの素養に独自の工夫を加えて編み出した手裏剣術である。2005年に武術関連のイベント企画や情報発信をおこなう「B-FIELD」を発足。演武大会やトークライブの主催、武術専門誌への企画提案などを手がける。2006年、棒手裏剣術の稽古会「武学倶楽部」を創設。2008年には稽古会を刷新して、本格的な手裏剣術道場「研武塾」を設立。手裏剣製作の勉強会「武具学会」を併設して、多面的な武術研究に取り組んでいる。妻のコミックエッセイ『ある日突然ダンナが手裏剣マニアになった。』に描かれた私生活をNHKのドキュメント番組「熱中人」が密着取材して2012年1月に放映。2012年11月はDVD「山下知緒 手裏剣道 験流手裏剣術入門」(クエスト)を刊行。道場への問い合わせは、http://kenryu-shuriken.jimdo.com/
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