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●目 次

序章 装甲師団とドイツ陸軍                
兵器の発明と実用化/ドイツの地政学的要因/理想の装甲師団と現実/装甲師団とロジステック

第1章 装甲師団の車両(1939〜40)         

〔戦車〕
・号戦車A型・B型/・号戦車改造小型指揮戦車/・号戦車C型/35(t)式軽戦車/38(t)式軽戦車/・号戦車E型/・号戦車F型/・号戦車改造型/・号戦車D型
〔装甲車・車両〕
装甲師団の装甲車両/装甲兵車Sd Kfz251/半装軌式牽引車
〔火砲・自走砲〕 
装甲師団の火砲
〔ライバル国の戦車〕 

第2章 装甲師団の車両(1941〜42)

〔戦車〕
装甲と火力の競争/・号戦車F型/・号戦車G、H型/・号戦車J、L、M型/・号戦車N型/・号戦車E、F1型/・号戦車F2、G型/・号戦車ティーガーE型
〔装甲車・車両〕 
Sd Kfz250軽装甲兵車/Sd Kfz251のバリエーション
〔火砲(自走砲)〕 
進む火砲の自走化/大口径化する対戦車砲/捕獲兵器の流用/V号突撃砲の変質/歩兵支援火砲の位置付け/一五センチ・ロケット砲/ケッテンクラート
〔ライバル国の戦車〕 55
イギリス軍戦車/歩兵戦車MkWチャーチル/アメリカ製の戦車/M4シャーマンと連合国/T34/76中戦車シリーズ/ソ連の自走砲

第3章 装甲師団の車両(1943〜45)        

〔戦車〕 
ドイツ軍の苦悩と伝説/最後の軽戦車ルックス/歴戦の軍馬・・号H、J型/・号戦車パンター/・号戦車パンターD型/・号戦車パンターA、G型/・号戦車ティーガーB型/駆逐戦車の登場/・号駆逐戦車/・号戦車流用の駆逐戦車/ヤクートパンター駆逐戦車/戦車回収車ベルゲ・パンター/軽駆逐戦車ヘッツァー/ヤクートティーガー重駆逐戦車
〔装甲車・自走砲〕 
装甲車転用の自走砲/八輪重装甲偵察車/捜索用から戦闘用に/突撃砲の増産/突撃砲の増産/重突撃砲/駆逐戦車/・/・号統合車体自走砲/ヴェペス軽自走砲/グリーレ重自走歩兵砲/自走ロケット砲/突撃戦車・臼砲/特殊工兵器材/重装薬運搬車/特殊兵器の発想
〔対空車両〕 
自走対空火器の流れ/ヴィルべルヴィンド対空戦車/ヴィルべルヴィンド対空戦車
〔ライバル国の戦車〕 
イギリス軍戦車の傾向/シャーマンファイアフライ/コメット巡航戦車/アメリカ軍戦車の傾向/M24チャーフィー軽戦車/M26パーシング重戦車/アメリカ軍の対戦車自走砲/ソ連軍戦車の傾向/ソ連軍対戦車重自走砲/T34/85中戦車/T34/85中戦車
〔幻の試作車両〕 
・号二センチ自走対空砲/クルーゲブリッツ対空戦車/・号b自走砲/VK1301軽偵察戦車/八・八センチ自走対空砲/X号戦車パンターF型/超重量戦車マウス/超重量戦車E100

第4章 装甲師団の戦いと人物              

〔装甲師団の戦術と勇者たち〕 
装甲師団の創設者/電撃戦/ハインツ・グデーリアン上級大将/西部戦線の勝利/バルバロッサ作戦/エリッヒ・マンシュタイン元帥/ドイツ・アフリカ軍団/ガザラ・ボックスの戦い/エルヴィン・ロンメル元帥/スターリングラード救出作戦/ツィタルデ作戦/ヘルマン・ホト上級大将/アダーベルト・シュルツ装甲兵少将/ヘルマン・バルク装甲兵大将/ヴィリィ・ラングカイト装甲兵少将/ノルマンディー上陸作戦/ファレーズの戦い/ヨッヘン・パイパーSS中佐/ルドルフ・ゲルハルト装甲兵大佐/ミヒャエル・ビットマン親衛隊大尉/エルンスト・バルクマン親衛隊曹長
〔敵陣地突破戦法〕 
パンツァー・カイル/ヴィリィ・イェーデ装甲兵少佐/オットー・カリウス装甲兵中尉/ハンス・ブンツェル装甲兵中尉
〔対戦車自走砲・突撃砲の戦車狩り〕
パンツァー・ヤクート/アルバート・エルンスト戦車猟兵大尉/ルドウィヒ・ナイグル戦車猟兵曹長

第5章 ドイツ装甲師団の編成             

〔ドイツ戦車連隊編成史〕 
装甲師団の創設/電撃戦前期/電撃戦後期/アフリカ軍団/独ソ開戦/コーカサス/クルスク/ノルマンディー/バルジ戦/ベルリン攻防戦
〔一九四四年装甲師団の編成〕 
44年型装甲師団の編成/師団司令部/44年型戦車連隊/装甲擲弾兵連隊/装甲野戦砲兵連隊/装甲偵察大隊/駆逐戦車大隊/高射砲大隊/装甲工兵大隊/装甲通信大隊/師団自動車化輸送隊/師団自動車化修理工場隊/自動車化師団衛生隊/自動車化師団管理大隊/各種支援部隊

第6章 雑学・ドイツ装甲師団               

〔進化するドイツ戦車(改良・発展型)〕 
・号戦車の開発/・号戦車の設計思想/・号戦車の限界/火力支援中戦車・号/変身した「軍馬」/・号戦車の基本設計
〔ドイツ戦車の武装と弾薬〕
戦車の武装体系/・号戦車初期型の主砲/・号戦車後期型の主砲/・号戦車パンターの主砲/・号戦車の主砲/突撃砲、駆逐戦車の主砲/その他の兵装・装備/戦車砲の弾薬
〔戦車兵への補給〕 
戦車兵の食事/嗜好品
〔装甲師団の通常車両〕
装甲師団の脇役/支援車両/一般輸送車両/簡易半装軌車両/修理・回収車両
〔装甲師団の戦術マーク〕 
戦術マーク/後期戦術マーク
年 表


●あとがき

 この『コンバットAtoZシリーズ』の企画がスタートしたのは、九三年の暮れのことでした。この本の原点は一九六〇年代から七〇年代にかけて、子供向けに出版された兵器図鑑にあります。こうした図鑑は外見こそ児童書でしたが、収録されたイラストは、写真以上に迫力があり、また具体的で、大人も楽しめるものでした。
 また海外にもマニアや研究者向けに、グラフィックな書籍が数多く出版されています。そこに記された文章はもちろん、メカニックに精通したイラストレーターの挿し絵は、見て楽しいだけでなく、資料としても十二分の価値があります。
 そして今、国内で活躍中の第一級のミリタリーイラストレーターとライターがチームを組んで、かつての兵器図鑑に匹敵する、あるいは欧米の書籍に負けない内容の本を、この手で造ってみたいという思いで生まれたのがこのシリーズです。図鑑として、資料として、また読み物としても楽しめる、そんな内容の本を目指しています。
 当初は第二次世界大戦が主なテーマとなりますが、いずれは現代戦争、兵器メカニックまでその内容を広げていくつもりです。こうした理由から単に戦史にとどまらない『コンバットAtoZ』というシリーズ名をつけました。
 本シリーズの第一弾となる『ドイツ装甲師団』のイラストは、私と長年仕事をしてきた上田信さんにお願いしました。見ていただければお分かりように、ここに収録されたイラストの点数は膨大なものになります。それだけに上田さんの苦労も相当なものがあったはずです。
 また一部の作図や構成には、友人の神北恵太氏に協力していただきました。
 そしてこの本が完成するまで、しんぼう強く応援して頂いた並木書房出版部には、あらためて感謝いたします。


●上田信(うえだ・しん)
1949年生まれ。青森県出身。昭和30年代に小松崎茂氏に師事。1966年『少年ジャンプ』でデビュー。以後、雑誌や単行本などで幅広く活躍。趣味を活かした兵器や戦闘シーンの緻密な描写には定評がある。著書に『WW2ドイツ軍兵器集』(ワールドフォトプレス)、『大図解・世界の武器』(グリーンアロー出版社)、『コンバット・バイブル1および2』(日本出版社)、『図解ドイツ装甲師団』、『図解ソ連戦車軍団』(並木書房)などがある。
●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生れ。神奈川県出身。和光大学人文学部専攻科卒。大学在学中より、軍事・国際問題、危機管理に関心を持ち、軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・航空ジャ−ナル主筆・青木日出雄氏らの有志が創設した研究講座『軍事学セミナ−』(一期生)に参加。ここで軍事学の基礎知識を修得。以後、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在はフリ−の軍事アナリストとして専門誌を中心に寄稿。また軍事関係書籍の企画・編集・執筆でも活躍。著書に『提督の決断・戦略ブック』『超兵器伝説(共著)』(いずれも光栄)、『ドイツ装甲師団』(並木書房)、『CD-DOM版第二次大戦1・波涛のミッドウェ−(監修)』(セサミ)などがある。